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天使の羽の額装


アトリエカルトナージュ主宰のビジャー香代子先生の来日レッスンに参加して参りました。

通常の定員の半分以下に人数を制限し、作業する長テーブルに一人づつ着席。テーブル同士のの間隔も広く取り、かつ全員壁に向かっての作業で万全の態勢でのレッスンでしたので安心して参加することが出来ました。


今回はビジャー先生のカルトナージュの新作2点と額装1点を教えて頂きました。

カルトナージュ作品は両方とも製図が必要で作業に手間も時間もかかりまだ完成していないので、完成した額装作品を先にご紹介致します。



この額装デザインは随分前に六本木アトリエの頃にレッスンを受けたものですが、確認したい工程があり、再受講させて頂きました。

完成したのがこちらです



額も含めて製作する額装作品です。

額はカルトンンとスキバルで出来ていますが想像以上にいくつもの構造が重なっています。

このかっちりとした作りの額が好きです。

今回は素材は自身で選んでいます。

これまで自身のいろいろな作品に使ってきた天使の羽のミシン刺繍を額装にも使ってみました。






額に入っているのは黒地にシルバーの糸で刺繍したものですが、実は始めはシルバー地に同じシルバーの糸で刺繍したものを使うことに決めていました。

ところが、レッスンでビジャー先生にその刺繍生地をお見せしたところ

「黒地がいいですね」と!

黒の額縁なので額装するものも黒地だと全体が暗くなるのでは?と思いシルバー地にしたのですが、よく考えると黒地もいいのかも知れないと思い始めました。

こういう局面にはこれまでにも何度か遭遇していて、ビジャー先生が「こちらのほうがいい」と勧めて下さったものを使うと作品がぐっと良くなったという経験が何度もあります。

先生の審美眼は特別なので。

帰宅してから黒地の刺繍をして(ミシンの刺繍時間は一時間!)比べてみることにしました。








そしてやはり黒地のほうが断然いいという結論に達しました。黒地のほうが「凄み」が出るというのか、作品としての存在感が全く違いました。

アドバイスを頂いて感謝です!



それからもうひとつ、窓枠の装飾に使ったシルバーの素材ですが、これはレーヨン素材の紙に銀箔をところどころに置いた極薄の素材です。

ところどころ透けているので下地の色で様々なニュアンスが生まれます。

今回は黒の下地に貼ったので大理石のような模様が浮き出ています。





同じ刺繍を使った「フレンチトレイスタンド」(KSLクラフトスタジオ)の上に置いてみました。

こうしてディスプレイするのも面白いですね。




















この額装作品は額からの製作なので額装するものに合わせて様々なサイズに変えられます。

勿論色も素材も自由にアレンジ可能です。

レッスンでもお作り頂けますのでご興味のある方はお問合せ下さい。








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