アトリエカルトナージュ・サティフィカコースのトワゼーム(上級)の課題サンプルを作りました。
今回作ったのは「マチ付きの八角形の箱」。裁縫箱の仕様になっています。
正確な製図とカットが求められる上級らしい課題です。
サイズが大きく裁縫箱の仕様なのでミシン刺繍をしたり装飾にもちょっと頑張りました。
あれこれ拘っているうちに結構時間を費やしてしまいましたが、とても好きな雰囲気の
作品に仕上がりました。
テーマカラーはブルーとグレイ。
季節が春に向かっているせいでしょうか、薄めで明るくきれいな色を使いたくなりました。
本体に使ったのはSTOF のブルー系とグレイ系の色の太いボーダーの麻生地です。
ちょうど側面の1枚のサイズとボーダーの太さがぴったりでそれぞれの面を違う色にしてみるのも面白いかな、と思い使いました。
マチにはグレイッシュブルーのダマスクの地紋が織られた無地の生地を使っています。
蓋には薄いグレー地にシルバーのラメが入った生地にシルバーと薄いブルーでミシン刺繍をしたものを使いました。
ミシン刺繍は糸の色選びがとても難しいのですが、今回はグレイやシルバーと合わせることを考えて少しくすんだブルーの糸を使いました。
古典的な柄「フルール・ド・リス」をデザインに取り入れた美しい模様です。
この課題は蓋の縁にパイピングテープをあしらうことになっているのでブルーの糸に合わせた色のパイピングテープを巻いています。
ちょっとしたアクセントになるので他の作品にも取り入れた装飾です。
さて、内側ですが全貌はこのようになっています。八面あるので収納するものに合わせて仕様を考えました。
もともとお裁縫が苦手な私なので、きっとお裁縫上手な方が作ったらもっと素敵なアイディアが生まれるのだろうな・・と思いながらせっせと作りました。
それではひとつひとつ見ていきますね。
まずこちらはブルーの糸でトルソーのミシン刺繍をした生地を使っています。
ふっくらと綿が入っていて針刺しにもなります。
次はハサミ差しが付いた面です。
小さなハサミにはグレイッシュブルーのタッセルを付けました。
水玉の生地は蓋に使ったのと同じ生地にフロッキーの水玉模様がついたものです。
こちらはマチ付きのポケットが付いた面です。
厚みのあるものを収納できます。
私はマカロンメジャーを入れています。
(こちらのマカロンメジャーはFilamyで購入させて頂いたものです。お色が丁度合いましたので・・。)
次はペルメルのようにリボンを割りピンでで留めてちょっとしたものを挟めるようになっています。
割りピンは共布を貼っています。
リボンの色はもちろんブルーで。
こちらもマチ付きのポケットです。
糸を収納しています。
マチ付きはやはり重宝です。
こちらは同じポケットでもマチなしです。
定規など薄いものを収納するのに使います。
こちらはゴムを輪にしたペン差しです。
チャコペンやこうして目打ちなども差すことができます。
最後にこちらの下に貼ってあるパーツはマグネットを内蔵してあり針を留めておけるようになっています。
上の空間にはシルバーとグレイのイニシャルのミシン刺繍が。
この面はちょうどトルソーの面の対面にあります。
刺繍の面を入れることで見た目も楽しくなるようにしました。
そして内底にも蓋上と同じ刺繍の生地をつかっていますが、花の部分の糸使いを少し変えています。
内側の収納のデザインは自由なのでそれぞれの作り手の個性が出る楽しい課題です。
大きさもあり八面あるので少し根気が要りますが、生徒様には是非ご自身のデザインを楽しんでお作り頂きたいと思います。
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