早咲きのバラは寂しくも散ってしまいましたが、庭では時間差でまた次々と咲くバラもあります。

ミニのつるバラ「芽衣」。コマツガーデンのオリジナル品種です。
中心が濃いピンクで外にいくに従って淡いピンクになっています。
とにかく可愛くて丈夫。私のお気に入りのバラのひとつです。
大輪のバラも華やかで美しいのですが、私はノイバラの血を引くランブラーローズやミニのつるバラも大好き。


日本でもファンの多い「バレリーナ」。本当に可愛いバラです。
ピンクのグラデーションの花びらに黄色い花芯がとてもキュート。


ミニのつるバラ「レッドキャスケード」
スタンダード仕立てにしています。
ウィーピングスタンダードという長く滝のように枝垂れる仕立てのはずが思うように枝が伸びてくれません。
本来は大きな輪に枝を結んで枝を下に向けて伸びるように促すのですが最近は自然にまかせています。
赤い小さな花々が緑に映えてとても素敵なバラです。


「レオナルドダヴィンチ」
オベリスク仕立てにしています。
花数が多くてとても丈夫。ロマンティックな雰囲気のバラです。

「ピエール・ドゥ・ロンサール」
世界一愛されていると言われるバラです。大輪のつるバラですが、とにかく花が美しい。
いくら眺めても飽きない美しさはバラの女王様のよう。
でも幹や枝は太く固いので扱うのはとても大変です。

「ストロベリーアイス」という可愛い名前のバラ。花びらがフリルのように波打っていて優雅です。フランスの「デルバール」という私も大好きなバラがたくさんある有名なナーサリーのバラです。


そして私の一番のお気に入りのつるバラ「ナエマ」です。
姿良し、香り良しの優等生でしかも丈夫。このバラを花瓶に挿しているだけで部屋にいい香りが漂います。
ゲランの香水の名が名前の由来なのでそれだけでも如何に素晴らしい香りかがわかります。
つるバラなのにステムがしっかりとしていて長いので切り花にするのにも重宝します
アトリエカルトナージュの六本木のアトリエにナエマの花束を毎年お持ちしたのも今では懐かしい思い出です。
私の庭のバラはほとんどがつるバラです。
つるバラの魅力は枝が長く伸長し様々な姿に仕立てることができるその自由度です。
フェンス、家の外壁、オベリスク、ポール、アーチ、ドーム・・。初めはそれほど長くない枝も年々伸長し時間をかけて理想の姿になっていきます。
つるバラはもちろん鉢でも素敵に仕立てることができます。
花が咲かない冬の間につるバラのひと枝ひと枝を春の姿を想像しながら構造物に結んでいきます。棘も多く時には肌や洋服を傷つけながら・・。バラの枝で物語を紡ぐように冬の作業を進めます。この作業が私はこの上なく好きです。
バラ好きの人々はよく自分は「バラ好きの病を患っている」と冗談を言いますが、私も多分そんな病にかかっているのでしょう。
予想もしなかった新型コロナウィルスの感染拡大が今年のバラの季節に影を落としとても残念ですが、それでもこんなに美しく咲いて喜びを与えてくれたバラたちに心から感謝です。
