いつもならこの季節は関東近郊のバラ園巡りをしている頃。
今年はどのバラ園も閉園となっています。
インスタなどで動画を配信してくれているバラ園もありますので、せめてもの思いで映像でその美しさを楽しんでいます。
人が集まるのを防ぐためにやむを得ず誰でも入れる公園の花の蕾を摘み取っている映像などをニュースで見ると本当に悲しくなってしまいます。
来年は心からこの季節を楽しめるようになることを願っています。
我が家の庭のバラたちもどんどん咲き進んでいます。
四季咲きのバラが多くなってきた昨今でもやはり春のバラは格別です。この輝かしい開花の季節を味わうために一年間季節に応じた作業を黙々と続けてきたのです。


大輪のつるバラ「パレード」
名のごとく花数が圧倒的に多く鮮やかなピンク色でまわりをパッと華やかにしてくれるバラです。
秋以降も冬まで繰り返し咲き続けてくれます。

「ルージュピエールドゥロンサール」
クリムゾンレッドのロゼット咲きのバラです。
世界一愛されている殿堂入りのバラ「ピエールドゥロンサール」の名を冠した同じナーサリーのバラですが育ててみると全く別ものでした。
正式にはつるバラ(climbing rose)ではなくシュラブという種類に属します。
とても丈夫で冬まで繰り返し咲き続けます。


イングリッシュローズの「ウィリアムモリス」
アプリコットピンクの美しいバラ。
繊細なロゼット咲きでアンティークな雰囲気があります。
バラの香りの種類では「ティー」と呼ばれる爽やかで上品な香りがします。


「フェリシア」
こちらも淡いアプリコットピンクの小ぶりなバラ。
「ハイブリッドムスク」という種類に属します。
一本の枝にいくつも花を付ける房咲きです。
色が控えめなためか楚々とした乙女のようなバラ。
我が家はやや日当たりの悪い場所に植えているので花数は少なめです。


チャイナローズ「ソフィーズパペーチュアル」
中心が薄いピンク色で外側に向かって濃いピンク色になっています。
四季咲きで冬まで繰り返し花を付けます。
香りが強く遠くまで香りを漂わせてくれます。
樹高が低くとてもコンパクトなバラ。


ランブラーと言われる枝垂れ咲くしなやかな樹形のバラ「群舞」。
桜のように可愛らしく数年前まで春に西武ドームで開催されていた「国際バラとガーデニングショウ」で出会って余りの可愛さに「お持ち帰り」しました。
我が家では低いフェンスに誘引しています。

「カーディナルドゥリシュリュー」という優雅な名前のオールドローズ。
19世紀半ばからある古い品種で青みの強い紫色の魅惑的なバラです。
葉色が明るいので花の色とのコントラストがとても美しいです。

「ノイバラ」
日本を代表する野生のバラです。野生なので肥料を与えなくても毎年枝を伸ばし多くの花を咲かせます。
これは庭に面する斜面の生い茂る雑草を刈っていて発見したバラです。
10年以上前のことですが、見つけた時は花も付けずにたった一本の細い枝を伸ばしている状態でした。
まわりの雑草を刈って日当たりを良くしてあげるとグングンと成長し今では手に負えないくらい大きくなりました。花数が多いので近くに行くと甘い香りが漂ってきます。
花が散った後に花芯が成長して冬には赤い実となるので毎年バラの実のリースを作っています。
ほんの一部でしたが我が家のバラをご紹介しました。
近年はバラが成長して体力がついてきたのをいいことに少しお世話を手抜き気味でした・・。反省。
花つきが悪かったり病気になったりするバラもいるので今年は花の時期を過ぎても心を入れなおして一生懸命にお世話をしようと心に誓いました。
来年のシーズンの美しい開花を目指して頑張ります!
