アトリエカルトナージュのサティフィカコースは段階的に生徒様ご自身でデザインと製作をして頂いた「自由課題」を提出して頂くことになっています。
今回はプルミエ(初級)の課題を全て終えた段階でご提出頂いた自由課題をご紹介させて頂きます。

六角形のツールケースです。
プルミエの自由課題はプルミエで習ったテクニックを一つ以上使って製作することになっていますが、プルミエのテクニックをいくつか取り入れて素晴らしい作品を作られました。
こちらは蓋をして閉じたところの画像です。
モリスのブルーのフレアラビットの柄の生地と水色のモアレの生地を使われています。とてもきれいです。

蓋を開けると菱形の収納部分が3つ現れます。
六角形を菱形3つに分割して収納を考えられたのは本当に素晴らしい!
でもこの作品の素晴らしさはこれだけではないのです。

この作品が素晴らしいのは上の画像のように広げても、またこのように閉じても使える2way仕様だという点です。
お道具類をコンパクトに収納できるだけでなくツールスタンド(2way!)としての機能も備えていてしかもとても実用的です。
実はこの作品は側面にマグネットも埋め込まれているので反転させてもマグネットで形が固定できるので安定感が抜群です。
凄すぎます!



生徒様からお道具類を収納したところの画像をお借り致しました。
かなり収納力がありますね。
広げても反転させても安定感があります。
作業スペースによって使い分けることができますね。
蓋もとても素敵なんです。プルミエ課題の「六角形の箱」でも学んだ、窓を開けて中に綿を貼りモチーフを覗かせる方法を取り入れられています。
美しいモアレの水色とフレアラビットの生地のブルーがとてもよく合っていて本当に素敵です。
蓋裏や本体の内貼りにも使用されたエンボス加工の真っ白な壁紙もよく合っていて美しいですね。


今回の作品はプルミエの自由課題とは思えない高度なテクニックを取り入れた作品ですが、発想とデザイン、それを形にするテクニック、作品の素材選び・・全てにおいて素晴らしかったと思います。
もともと長いカルトナージュのご経験がある方なのですが、さらなる高みを目指してたゆまぬ努力を厭わない姿勢がこのような作品を作られる力の源になっているのだと思います。
私もとても勉強になりましたし大いに刺激も頂きました!
これからも期待しております。
