日本とオーストリア友好150周年とクリムト没後100年を記念して東京都美術館で開催されている「クリムト展」に行って来ました。
クリムトというと、金彩を用いた装飾的な絵を思い浮かべますが、初期の自然主義的な作品なども展示されていて画家クリムトの歴史を知ることのできる興味深い展示内容となっています。
代表作の一つ「ユディトⅠ」が展覧会の顔になっています。
きらびやかな金色と装飾を用いた美しい絵なのですが、このユディトという旧約聖書に登場する女性は敵将を誘惑して首を討ち取った女性なのです。
美しい女性の顔や体にばかり目が行ってしまうのですが、絵の下の端にはユディトが持つ敵将の首が半分描かれていて思わず凍り付いてしまいます・・。
そしてこの展覧会の目玉の一つはウィーンのベルベデーレ宮殿オーストリア絵画館に保管・展示されている壮大な壁画「ベートーベンフリーズ」(216×3438cm)が原寸大で複製されて展示されていることです。
ベートーベンの交響曲第九番をテーマとした物語性のある壁画で、素材も漆喰、金属、ガラス他驚くほど様々な素材を用いて描かれています。本当に素晴らしかったです。複製と言えどもこの作品を原寸大で見ることが出来ただけでも本当に来て良かった!
今回、音声ガイドを使わなかったのですが、この壁画のところで音声ガイドを使っている方々のヘッドフォンから「歓喜の歌」が漏れ聞こえてきました。第九がテーマなのでこの曲を聴きながら観たほうが気分が盛り上がったかも知れません。残念・・。
展覧会図録も購入しました。後でゆっくり読んでもっと詳しく勉強したいと思います。
ポストカードや付箋紙などのグッズもミュージアムショップで購入。
「クリムト展」は7月10日までの開催です。
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