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鎌倉 英国アンティーク博物館へ3


BAMを訪れた目的の「シャーロック・ホームズの部屋」へ。

同館館長で「鎌倉アンティークス&ギャラリー」のオーナー土橋正臣氏は無類のホームズ好きとしても知られている方なので、彼の手になるホームズの部屋や如何に!とワクワクしながら訪れました。



まず目に入るのがこのドア。ベイカー街「221B」はホームズが暮らしている借家のある番地です。

私にとっても「221」はいつも特別な数字です。















そして通路の奥はホームズの家の有名な居間。

こちらはロンドンの「シャーロックホームズ博物館」を彷彿とさせる作りです。

この居間で依頼人を出迎えるのですね。

規制のロープが張ってあるので中へは入れないのですが、ざっと見渡しただけでもホームズ好きは興奮を覚えるはずです。

肘掛椅子の上のヴァイオリン、暖炉の上のペルシャスリッパ、小さなナポレオン像・・。

ホームズはヴァイオリンを弾く趣味があり、名器ストラディバリウスを所有。何とその価値を知らない古物商から破格の値段で手に入れたと告白しています。

また、変わり者のホームズは葉巻用の煙草を先の尖ったペルシャスリッパに入れていた、と作品には記されています。

ナポレオンの胸像は・・作品『六つのナポレオン』にちなんだものです。



奥の書斎にはホームズの人形が座っています。

わかりやすく鹿撃ち帽とインバネスコートを着ていますが、室内なのでガウンを着ていて欲しかったですが・・。

作品中には鹿撃ち帽もインバネスコートも全く記述がなく、当時の挿絵に描かれたイメージがそのまま定着したようです。


さすがにアンティーク家具の博物館だけあって隅々まで手抜きのない調度品です。



窓際には化学薬品や顕微鏡が。

ホームズは探偵業に大いに関わる化学に関する知識もかなりのものです。

ワトソンと初めて出会った時も(『緋色の研究』)微量の血液にも反応する薬剤の調合に成功したところで、初対面のワトソンに興奮気味にその発見のすごさを伝えています。












壁の銃の弾痕「VR」の文字。

これも物語に描かれているエピソードの再現です。

事件がなく”退屈”に耐えがたい時にホームズは壁に銃弾を撃ち込んだりする奇行の持ち主で、周囲を困惑させることが度々なのです。

「VR」は「Victoria Regina」、ヴィクトリア女王の意味です。



居間の反対側にはホームズの寝室がありました。

ベッドにはボクシングが得意だった彼らしくグローヴが掛かっています。

こちらの暖炉にも煙草入りのペルシャスリッパが。




廊下のガラスケースにはホームズ作品の単行本やホームズ作品が連載されていた雑誌『STRAND MAGAZINE』の貴重な初版本がずらり。





作者のサーアーサーコナンドイルとホームズの像が上から見守っています。



一番奥には素晴らしい彫刻の階段と本棚、様々な什器やヴィクトリア朝の衣装なども展示されていました。





急ぎ足で回ったのですが、ゆっくりと細かく展示物を見るとどれもすごい”トリビア”が発見できるに違いありません。またゆっくりと訪れたいと思います。



一階のスーベニアショップは若い方や観光客で賑わっていました。

いつもスーベニアショップではなかなか食指が動かない私なのですが、この二点を購入。


ホームズのシルエットのショットグラスと「221B BAKETR ST.」のキーホルダー。

どちらもロンドンのシャーロックホームズ博物館の公式ライセンスグッズです。




身近な場所に「ホームズの部屋」が出来て嬉しい限りです♪

鎌倉に行った際はきっと毎回足を運びそうです。


最後に過去に作った私のホームズ作品を。

まず、携帯用メモPad"Jotter"。予備のメモ紙も間に挟めるようになっています。

画像のメモの文章「Elementary,my dear Watson」は作中ホームズがワトソンに時々使う言葉です。「初歩的なことだよ、ワトソン君」と、凡庸な推理をするワトソンに対して自身の推理を披露する時に発するのです。



ジョッター裏側にはホームズのエンボス





こちらはホームズが唯一、一目置く女性アイリーン・アドラーのイニシャル「I.A」入りジョッター。

ホームズをまんまと出し抜いたのは多分彼女だけでしょう。





こちらはホームズのエンボスの表紙のノートカバー。














こちらはホームズのシルエットの装飾の書類入れの箱。

コートのチェック柄をイメージした柄紙を使っています。

トレンチコートのチャームもポイントに。




そして紳士用の帽子掛け。ホームズのシルエットの刺繍のオーナメントがポイントです。

掛けるのはやはり鹿撃ち帽。







最後に私のカルトナージュ初期作品を。シルクハットのティッシュケース。

鹿撃ち帽がホームズのトレードマークになっていますが、ヴィクトリア朝の紳士ですから、やはり外出にはシルクハットを被っていたことも多かったはず。












ホームズをイメージしたブライス人形と

趣味のお話に長らくお付き合い頂き有難うございました!

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